愛子さま 黒のベールが美しく風にゆれた瞬間「にっこり」 レディの品格と落ち着きが備わった理由

AI要約

愛子さまが成長し、公務に出席する機会が増える中、その姿や立ち振る舞いが洗練されてきている。

十年式年祭での愛子さまの振る舞いや姿について触れられている。

愛子さまのバッグの持ち方の変化やファッションスタイルの変遷について紹介されている。

愛子さま 黒のベールが美しく風にゆれた瞬間「にっこり」 レディの品格と落ち着きが備わった理由

 今春から社会人となり、公務に出席する機会が増えた天皇、皇后両陛下の長女愛子さま。沿道で奉迎する人びとからも「おきれいになった」との声が聞かれるように、その姿や立ち振る舞いはさらに洗練されてきた。愛らしかった小さな愛子さまの写真を振り返りながら、そのご成長を追ってみた。

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 上皇さまのいとこにあたる桂宮宜仁さまが亡くなって、10年の命日にあたる6月8日、東京都文京区の豊島岡墓地で「十年式年祭 墓所祭」が営まれた。

 桂宮さまのめいの彬子さまが当主代理として、玉串を捧げて拝礼。上皇ご夫妻や両陛下は、慣例により出席せずに使者を送り、秋篠宮ご夫妻と次女の佳子さま、愛子さまが参列した。

 皇居・乾門や豊島岡墓地の門の外は、初参加となる愛子さまの姿をひと目見ようという人が集まっていた。

 十年式年祭という厳粛な祭祀の場であったためか、他の皇族方は集まった人たちに気づきはしたものの、ほとんど目を合わせることはなかったという。

 

 一方で、皇居・乾門から式年祭に向かう愛子さまは、すこし様子が違った。

 沿道にいた奉迎者の男性は、こう話す。

「愛子さまへの歓声が耳に入って、一瞬ちゅうちょしたようなご様子でしたが、窓を開けて笑顔でお手振りをしてくださった。私もあまり、明るい空気でお待ちしては不謹慎かと迷いましたが、帽子についた黒のベールが風になびいたご様子がまた美しく、にっこりとほほ笑んでくださって、こちらもあたたかな気持ちになりました」

 

■大人可愛い「モコモコ」と「コロン」

 幼い頃から人前に出る機会はたくさんあった愛子さまだが、公務で外出する機会が増えてきて、さらにその立ち振る舞いが洗練されてきたようだ。

 ファッションジャーナリストの宮田理江さんは、たとえば、外出時のバッグの持ち方から変わってきたと指摘する。

 小さい頃の愛子さまのお出かけの定番スタイルは、水色や白といった上品なワンピースに、ご愛用のバッグを片手に持つのが常だった。夏はざっくりと編まれた涼しげなバッグや籠、冬はモコモコしたポンポンやファー飾りのコロンとした愛らしいバッグを手に提げていた。

「幼い時期は、本来の役割である、物を運ぶ入れ物としてお持ちでしたから、トートやかごなどのカジュアルな形状です。お子さまですから、ひじや指先に提げるといった持ちやすい恰好でいらっしゃる」

 宮田さんが感心しているのは、幼い頃から小物を持つ姿勢が、大きく崩れていないことだ。 

 子どもであればどうしても、バッグを身体から離すように大きく振って歩きがちだ。しかし、愛子さまは車を乗り降りするときや歩いているときに、バッグを身体に添わせるように持っているため、見ている側は上品な印象を受けるという。

 

 さらに大学生になって、ご両親と観劇や演奏会の公務に同伴する機会も増えた。

「この時期の愛子さまは、花のモチーフやチュール、リボンやふわふわ飾りといった、ディテールに凝ったバッグを、ファッション全体のスタイリングに組み込んだ『装い』として楽しんでいるようにお見受けします」