JR西日本、2日連続でトラブル キャリーケース持ち線路脇退避も

AI要約

12日午前6時40分ごろ、大阪府茨木市のJR京都線茨木駅で信号が赤のまま変わらないトラブルがあった。通勤時間帯から京阪神の広い範囲でダイヤが乱れ、混乱が広がった。

JR西日本では、11日から京都線で車両や信号トラブルが相次ぎ、2日間で計20万人以上に影響が出た。それぞれのトラブルについて関連はないという。

JR西によると、12日朝の信号トラブルは、駅の側線に貨物列車(26両編成)が進入し、停車したことで信号に影響したとみられる。約3時間後に解消したが、神戸線や東西線など計111本が運休となるなど、約12万5000人に影響した。

JR西日本、2日連続でトラブル キャリーケース持ち線路脇退避も

 12日午前6時40分ごろ、大阪府茨木市のJR京都線茨木駅で信号が赤のまま変わらないトラブルがあった。通勤時間帯から京阪神の広い範囲でダイヤが乱れ、混乱が広がった。JR西日本では、11日から京都線で車両や信号トラブルが相次ぎ、2日間で計20万人以上に影響が出た。それぞれのトラブルについて関連はないという。

 JR西によると、12日朝の信号トラブルは、駅の側線に貨物列車(26両編成)が進入し、停車したことで信号に影響したとみられる。約3時間後に解消したが、神戸線や東西線など計111本が運休となるなど、約12万5000人に影響した。

 このトラブルで草津発関西空港行き特急「はるか3号」が摂津富田(大阪府高槻市)―総持寺(茨木市)間に停車。約2時間にわたって足止めとなり、乗客約120人を降車させ摂津富田駅まで徒歩で移動させたという。

 歩いて移動した乗客の男性(56)は「停車して1時間半後の午前8時半ごろ、退避指示があった。外国人旅行者が多く、ほとんどがキャリーケースを持っており、降車に時間がかかった。線路際は敷石があって歩きにくかった」と話した。

 京都線では11日夕、茨木―千里丘(大阪府摂津市)間を走行していた大阪発敦賀行き特急「サンダーバード33号」で、揺れを検知する装置が作動して緊急停止した。上下線計125本が最大1時間半遅れるなど、影響は約9万5000人に上った。

 さらに12日未明にも、京都府向日市の向日町駅で信号トラブルが起きた。走行中の電車3本が駅間に最大約2時間半停車した。

 JR西は「前日から大きなダイヤ乱れを発生させ、利用客に深くおわびする。原因究明と再発防止に努める」とコメントした。【洪玟香、井手千夏】