東京都内のスリ被害、前年比2割増 経済活動回復で人出増 1~5月

AI要約

警視庁捜査3課によると、東京都内でのスリ被害が前年比で約2割増の226件に上ったことが明らかになった。経済活動の回復や人出増加が要因とされている。

警視庁がスリ被害者を逮捕するなど、スーパーや電車内での被害が相次いでいる。住居不詳の容疑者が現金や財布を盗んでいるという。

警視庁は注意喚起を行い、市民に警戒を呼び掛けている。スーパー専門のスリ逮捕や山手線での逮捕例を挙げている。

東京都内のスリ被害、前年比2割増 経済活動回復で人出増 1~5月

 警視庁捜査3課は3日、1~5月に東京都内で確認されたスリ被害が226件に上り、前年同期比で約2割増えたと明らかにした。コロナ禍から経済活動が回復し、人出が増えたことが要因とみられる。

 警視庁は1日、北区赤羽のスーパーで70代の女性のカバンから、現金約39万円が入った財布を抜き取ったとして、住居不詳・無職の佐々木正善容疑者(71)を窃盗容疑で現行犯逮捕した。佐々木容疑者は「スーパー専門のスリ」と自称し、容疑を認めているという。

 また、2日にもJR巣鴨駅(豊島区)に停車中の山手線車内で、寝ていた20代男性のズボンのポケットから財布を盗んだとして、住居・職業不詳、大西怜勇(れお)容疑者(26)が窃盗容疑で現行犯逮捕されている。

 警視庁は、スーパーや電車内での被害が相次いでいるとして注意を呼び掛けている。【菅健吾】