【ホンダ N-BOX JOY】「もう荷室とは呼ばないで」レジャーシートを広げたような空間をクルマに

AI要約

ホンダから『N-BOX JOY』が発表され、車内を「まるごとくつろぎの場所」として提案している。

インテリアはチェック柄のシートやフラットな空間など、新しいサードスペースを追求している。

コロナ禍の影響を受け、自宅周辺で気軽にリラックスしたいという需要から生まれたモデルである。

【ホンダ N-BOX JOY】「もう荷室とは呼ばないで」レジャーシートを広げたような空間をクルマに

ホンダから『N-BOX』をベースに「気楽さ」をテーマにした第3のモデル、『N-BOX JOY』が発表された。

N-BOXが持つ質感の高いデザインや軽乗用車最大級の室内空間を活かし、クルマを「まるごとくつろぎの場所」とするモデルだという。インテリアは、汚れが目立ちにくいチェック柄のシートを採用し、後部座席を倒すことで現れるフロア後端までフラットな空間など、新たなサードスペースを提案する。

そんなコンセプトだけに、こだわりはインテリアに詰まっている。特に「後部スペース」が最大の特徴だという。開発を担当したインテリアデザイナーやCMF(色、素材、表皮)デザイナーにそのねらいを聞いた。

N-BOXといえば、軽自動車サイズをフルに活用した室内空間の広さが長所だ。N-BOX JOYでは、その長所を活用する方向で検討を始めたという。特に後席を全て倒した際の空間は、荷物を置くだけではもったいない。人が乗り込んでもさらに十分な広さがあったので、「この空間で楽しいことができそう」と考えた。

「ふらっとテラス」と名付けた後部の空間は、チェック柄が施されたくつろぎのスペースが広がる。本田技術研究所 デザインセンター デザインCMFの松村美月さんは、「N-BOXが多くのお客様に使っていただいているのと同じように、N-BOX JOYも幅広いお客様に使っていただきたいので、チェック柄や色も含めてジェンダーフリーで、年代も問わないものを目指した」と話す。

こうした考えに至った背景にはコロナ禍があった。「外に出かけてのんびりリラックスしたいという思いがありながらも、荷物を持って遠出するよりは、自分の身近なところで気軽に過ごしたいという価値観の変化があった」と松村さんは話す。そこでN-BOXの広い空間に、レジャーシートを広げてみたら、楽しい空間になるということに気づいたとか。

「実際に市販のチェックの布を買ってきて、N-BOXの中に敷いて、みんなで座ったりするとすごく楽しいし、落ち着いてリラックスできる空間が広がりました。それならばチェック柄をそのままつけてしまおう、というのがこの柄のスタートです。レジャーシートをパッと広げたような空間がシートを倒すだけでできるというところがポイントなんです」