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次の投資先の注目はChatGPT活用の法人向けプラットフォーム!AI業界紙の編集長も注目
AI専門メディア『AINOW』の編集長インタビューから、生成AIの台頭によるAI業界の変化について明らかにされた。具体的には、AI企業の収益構造が変化し、生成AIを活用する会社の数が増えつつも、活用率はまだ低い状況であるという課題が浮き彫りになっている。
さらに、将来性が期待されるAI企業として、パークシャテクノロジーやAIインサイドなどが挙げられ、高い技術を持つ企業がビジネスの変化にも対応できる強さを持つと評価されている。
後編では、小澤編集長が注目する3社についての紹介が控えている。
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AIと言えば誰もがすぐに生成AIが思い浮かぶように、今後も同業界の主役は生成AIで間違いないのだろうか。日本最大級のAI専門メディア『AINOW』の〝おざけん〟こと小澤健祐編集長に業界の現状について、話をうかがった。
「そもそも生成AIが登場する以前の関連企業は、〝AIを作る〟という大プロジェクトを任されていたので、その規模も受注額も非常に大きく、時価総額も上がりやすい傾向にありました。
けれど現在はChatGPTがあるので、AIを作る必要がなくなり、逆に生成AIの使い方を教える、研修系のサービスが活況にあるという状況です」(小澤さん)
かつてのようにAI系企業であれば一気に売上高をかさ増しできる状況ではなくなったというのだ。
「生成AIを導入する企業は増えていますが、実際に活用している会社は実質10%にも届いていません。なぜなら、生成AIはインターネット上の膨大なデータから答えを出してくれはするものの、それぞれの会社ごとの社内事例や過去の営業文書を見て、回答を生成してくれるわけではないからです。
その課題にフォーカスすると、今後はセキュリティーを担保にしつつ、独自の生成AI環境を全社横断で使うことができ、社内データを参照して回答するシステムを手がける企業の業績が上がるという展望が見えてきます。利用率を高めるという意味でもこのカスタマイズ化の動きに注目です」(小澤さん)
具体例として、すでに大手となったエクサウィザーズやギブリーが提供する、ChatGPTを活用した法人向けプラットフォームには大きな伸びしろがあると分析する。
こうした伸長の期待できる企業に続き、さらに小澤さんが、将来性を感じるAI系企業は?
「すでに鉄板ともいえるパークシャテクノロジーですが、世界で初めて〝Retentive Network〟を活用した日英大規模言語モデルを開発するなど、堅調にビジネスを進めていますので、これからも業績を伸ばし続けると思います。
OCRを強みとするAIインサイドも盤石で、まだまだ成長が期待できますね。ベースとして高い技術を持つ企業は、ビジネスの流れが変化してもやはり強いと思いますね」(小澤さん)
後編では、小澤編集長注目の3社を紹介していく。
取材・文/安藤政弘 イラスト/鈴木暢男
※掲載している情報は4月25日時点のものです。